どんな滞在方法があるの?
海外で生活する場合、主に3つの滞在方法がある。ホームステイ、アパート、学生寮。滞在方法は生活のベースであるため、留学生活を大きく左右する大切な要素なので、自分にあった滞在方法を見つけてほしい。
ホームステイや学生寮の場合は語学学校の入学願書といっしょにAccommodation(宿泊施設)の申し込み用紙も入っている場合が多いので、学校にお願いすることができる。アパートに関しては日本にいながら物件を探したり契約するというのは難しいので、渡米後に探すのが一般的だ。
ホームステイ
ホームステイって何?
ホームステイとは、現地の一般家庭の中で家族の一員として生活をともにし生活体験をすること。
ホームステイ生活の様子、実情
通常ファミリー内の一室を1人で利用し、キッチンやバスルームなどは家族といっしょに使う。食事は家族といっしょに食べ、家族の一員として生活する場合が多い。お客気分でいると後々トラブルにもなるので、積極的にお手伝いなどするほうがよい。
メリット・デメリット
メリット
・現地の人と一緒に生活することで、文化やライフスタイルを体験することができる。
・日常英語との密着度が高いため、特に日常英会話の習得も自然と早くなる。
デメリット
・ファミリーのルールに従い生活しなければならない。
ホームステイの食事
ホームステイ先にもよるが、朝はジュースとシリアルなど手軽なものが多い。夜は脂っこいものが多くなりがち。また、同じアメリカ人でも欧米系・韓国系・ラテン系などでも主食(パン、コメ、マメなど)が違うケースが多い。
はじめに自分の好みや、アレルギーなどを知らせておくとよい。
ステイ先での注意すべき点
他人の家で生活するには、自分勝手なことはできない。まずはファミリールールを聞くとよい。不満や納得のいかないことがあれば、話し合いの場を持つなどして自分から歩み寄るように心がけよう。
また、日本で普通にしていたことでも、海外では非常識ととられることもあるので注意。たとえば、部屋のドアを閉めておくと、コミュニケーションを取りたくないと思われてしまうので要注意。閉めるのは着替えるときや、就寝のときだけにするほうがよい。
こんな人に向いている
外国文化やライフスタイルに興味があり柔軟性がある人。どこでも、誰とでもうまくやっていけるという人。
学生寮
学生寮って何?
通常、語学学校には学生寮があり、その学校の生徒であれば難しい書類や手続きがなく入ることができる。大学付属の学生寮の場合はキャンパス内もしくは学校近くにあるケースが多い。私立の学生寮の場合は、外部に委託していたり、学校から少し離れているケースもある。
寮生活の様子、実情
学生寮では2人部屋が一般的。割増の料金を払って一人部屋にできる場合もある。部屋内には机やベッドがあり、普通に生活するものは用意されている。日本のように男子寮や女子寮といった区別がなく、同じ階に異性の部屋が混合するところもある。気になる方は申込時に学校へ聞いた方がよい。
メリット・デメリット
メリット
・同年代の多くの人と交流できる。
・寮内には他の国からきた留学生や現地の学生もいるため、異文化交流もさかん。
デメリット
・2人部屋の場合、プライバシーの確保が難しい。
・シャワーやランドリーの数に限りがあるので、込み合うことがある。
・多くの人が出入りするため、貴重品などの管理は常に必要。
寮の食事
学生寮により様々だが、一般的に「寮の人が作る」「外部に委託して持ってくる」「自炊」の何れかだ。大学内の学生寮の場合はカフェテリアで食事ることができる。
寮生活での注意すべき点
二人部屋の場合は、相手を気遣うように心がけよう。相手の生活リズムなど聞きルールを作るのもよい。また寮生活が楽しく羽目をはずしすぎる人もいるので注意。メリハリをつけた生活を心がけたい。
こんな人に向いている
社交的で、誰とでもうまくやっていけるという人。自分の意思表示ができる人。
アパート
アパート生活の様子、実情
アパートの情報は語学学校の掲示板、スーパー、ホームページなどで簡単に見つけることができる。借主になる場合は社会保障番号(Social Security number)がないと契約できないケースが多い。しかし、保証金を多く支払うことで契約できる場合もあるので見学時に聞くこと。また、学校内でもアパートをシェアしていっしょに暮らしている人が多いので、情報収集してみるのもよい。
短期で留学する場合は難しい。期間は最長で3ヶ月しかいられないからだ。通常アパート契約は最低でも6ヶ月の契約を結ばなくては成らない上、数ページにも及ぶ、英語の契約書にサインをしなくてはならない。また、必要書類が用意できないケースがほとんどだ。契約でる場合は書類によく目を通すこと。
メリット・デメリット
メリット
・自分のペースで自由に生活できる。
デメリット
・留学生のため契約できない物件が多い。
・電気、ガス、水道など、個人で契約しなければいけない全て自己責任。
・家具付きアパートもあるが基本的に家具やキッチン用品を一から揃えなくてはいけない。
日本のアパートと違う点
日本のように敷金、礼金といったシステムは基本的にはない。入居時に1~2ヶ月分ぐらいの保証金が必要。
アパート選びの注意点
全て英語で契約をするので、十分な語学力が必要。自信がなければ、信用できる現地の人や英語が堪能な日本人に、いっしょに契約時はいてもうらうようにしたい。また、治安の悪い地域はさけ、セキュリティーのしっかりしたアパートを選ぶように心がけること。
こんな人に向いている
一人で暮らしても大丈夫という自信がある人。とにかく自由に生活したい人。